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【コラム】花屋は生死と向き合い続ける仕事

花屋さんというと、多くの方がイメージするのは、華やかで色とりどりのお花に囲まれて、優雅に、豊かにお仕事をしているというイメージが多いのではないでしょうか。

もちろん、そのイメージ通りの部分もあるかとは思いますが、お花とは、私達人の生活にとって、重要な機会のあらゆるところにより存在でもあります。

日々の生活に自然を取り込んだり、華やかさを取り込む自宅用のお花はもちろん、誕生日や、結婚などのお祝いや、一世一代の大勝負であるプロポーズまで、人生を彩る多くのシーンをビジュアルで想像すると、どこであってもお花があるということに違和感を持つ方はいらっしゃらないでしょう。

生まれてから死ぬまで

生きとし生けるものは、全て死を迎えるということは、花も人も同じです。

種子から芽が出て、葉が繁り、枝を張り、花を咲かせ、結実し、実があちこちへ独り立ちした後に、静かに枯れはてていきます。

1年草も、多年草も、期間は異なるモノの、生まれて、死ぬというサイクルの中に存在しています。

そして、そのサイクルの中で、延々と種が続けられていきます。

人間も、受精卵からおなかの中で育ち、赤ちゃんとして産まれ、育ち、結ばれ、子どもを授かり、子どもも自立し、おじいちゃん、おばあちゃんとなり、その後余生を過ごし、いつか眠りを迎える事となります。

花も、人も同じサイクルの中で生きており、また、春夏秋冬という1年のサイクルも一生を想起させる自然のサイクルとして繋がっています。

花に心動かされる

私は連動する自然のサイクルで生きている同士だからこそ、私達人は、自然や花に心を動かされるのだと考えています。

そして、人は生まれてから一生を終えるまでの様々な機会において、健やかで幸せでいて欲しいという気持ちや祈りをお花に込めて、大切な人に贈るのです。

コミュニケーションの質に幸せのスパイスを加える

MORIYAのミッションに【ヒトとヒトの感情をポジティブなものとしながら繋いていく】というものがあります。

ヒトとヒトが接することによって、必ずコミュニケーションが生まれます。

日々、様々なコミュニケーションが生まれている、その中でも特別な人に対する特別な機会の、【自分と相手】のコミュニケーションに花を介在させることによって、そのコミュニケーションに幸せというスパイスを加えて、絶えず続いていくコミュニケーションの連続という関係性をよりポジティブなものに調整していく。

それが私たちMORIYAの仕事です。

心を動かし、感情に触れ、人生をポジティブなものに調整する。

このために、お花たちと一緒に、様々な人の人生に寄り添っています。

数多くの、喜びや出会いと触れ合う分、同じだけの別れと接することになります。

花屋は死と向き合う仕事

様々な理由によって、生き物は人生を終えることとなり、人も例外なく死ぬこととなります。

遺された家族や親族、友人の方たちは、故人を偲び、故人のためを想いながら、お花をお供えします。

私たち花を扱う仕事をしている者は、直接死と接することは少ないですが、死と接する人たちの想いと接し続けることによって、死と向き合っています。

故人に対して物質的なものを贈ることはできませんが、死後の天国を象徴するものでもあるお花を捧げることはできます。

私たちは日本全国から多くのお供えのお花のご依頼をお承りしている中で、お花を通して天国にいるだろう大切な人たちとコミュニケーションをとっていることに気付きました。

この世にいても、あの世にいても、お花を通してコミュニケーションをするという私たちの仕事は一緒であり、【別れ】とは終わりではなく、私たちの仕事の意義はより一層大きなものとなっていきます。

絶えず、そのコミュニケーションをよりポジティブなものにしていくという大きな社会的意義に応えるべく、腕を磨き、背を正し、多くのお客様の人生に寄り添う気持ちを持って、お花たちと向き合わなければなりません。

その覚悟がなければ、お花と向き合い、お客様と向き合う資格が無いといっても良いほど、重要な仕事を任されているんだと、花に携わる人が腹を据えることが、多くのお客様の人生をポジティブなものに変えることに繋がると確信しています。

 

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