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店長の経営論その①(誰かにとって無くてはならない存在になる)

こんにちは。MORIYA店長の森です。

花屋さんを始めてもうすぐ15年が経とうとしている中で、起業相談や、起業間もない方から相談を受けることが少しずつ増えてきました。

そこで僕がまず最初に伝えるようにしていること。

 

それは【誰かにとって無くてならない存在になる】ことと、

【誰かにとって無くてはならない価値を提供する】ことです。

 

これは、決して経営者だけではなく、サービスを提供する誰しもが考えなければならないことであり、直面しながらも、中々改善をするということに着手できない人が多い事項でもあります。

特に、副業や複業が当たり前になってくるだろうこれからの時代、さらに重要な要素です。この一見して、当たり前の事柄を無意識化で実践し続けることが、自分たちの価値を誰かに認められる第一歩です。

サービスを提供される側でいる間はそのようなことに直面することはありません。提供者はあなたにあらゆる便宜を図り、あなたが心地よくなる様々な価値を提供してくれるだろうからです。生まれてから社会に出るまでの学生時代、そのサービスの大小や種類はあるものの、ほとんどの人があなた自身の価値を対価として求めてくることはありません。

だからこそ、社会に出てからの自分の理想と現実のギャップに悩むことになるのです。誰かがあなたのために何か特別な居場所を用意してくれることもありませんし、ただあなたが社会にとって必要とされているかどうかについてプレッシャーをかけてくるように感じることがあるかもしれません。

そのように捉えると、社会とは何と厳しいんだろうか。自分は誰からも必要とされていないんじゃないか。なんてことを考えてしまうこともあるかもしれません。

ただ、それは自分の目線からするとそうかもしれませんが、実は自分と相対する社会であったり、コミュニティや個人側に目を向けてみると、ちょっと見え方が変わってくることに気づきます。

それは、【自分は誰かにとって無くてはならない存在になっているだろうか】【自分が提供するサービスは誰かにとって無くてはならないものだろうか】ということです。

 

まずは自分がその誰かに強烈な興味関心を持ち、その誰かのために全身全霊を注ぎ、圧倒的な価値を発揮したいと心から思い、それを実行に移すことができているだろうか。

 

意外とこの視点が抜けている方が多いように思います。集客のやり方や、営業トーク、刺さるライティング、広告効果、ブランディング、分析、どうやって見えるかなんていうことの、見せ方、見え方、見え方、見え方、、、外側ばかりを気にしていては、いつまでたっても、誰かにとって無くてはならない価値を提供することはできません。

もちろん、ブランディングは最も必要な要素の中の一つではあるものの、そもそもブランディングとは、自分たちが持っている誰かに提供できる価値を最大限わかりやすく認識してもらうための手法なのですから、自分たちが持っている【誰かのためになる価値】が、そもそも【誰にとっても大した価値を生み出さないサービス】であった場合は、効果も著しく小さなものとなってしまいます。

サービスを提供する相手となる外側や、自分の表面ばかりを見るのではなく、自分が発揮できる価値をしっかりと認識すると共に、何が長けていて、どこを伸ばせばいいのかという余地を把握し、そしてそもそも誰をどのように幸せにしたいと考えているのかという自分自身の興味関心に立ち向かうことなしに、自分が提供するサービスに価値を持ってもらうことなどできません。

 

誰かの何かを解決したい。これがより具体的で、そしてその解決すべき課題がその人にとって深刻であり、早急に解決すべきことであればあるほど、提供できる価値は大きくなっていきます。

起業するための最初の一歩はこのような自分の内面を深く読み解いていくことであり、その根本にある思いが強ければ強いほど、使命感とも言えるような、自分の人生を燃やし続けられるような課題意識があればあるほど、粘り強く自分のサービスを提供するために前に進み続けられます。

起業して成功するかどうかということに運ももちろんあるでしょうし、統計などで出ているデータももちろん合理性はあるものの、誰かの何かを解決したいと強い思いを持ち、使命感を抱き続けられる人になることができれば、少なくとも【誰かにとって必要な存在】であり【誰かにとって無くてはならないサービス】を提供できるようになるはずです。その解決できる価値が特別なものである必要はありません。ちょっとした親切であったり、簡単なものでも大丈夫です。

 

何をするのかよりも、それをどのように実施するのか。というような利便性や、どのようなあり方で商売をするのかというような側面で、ある一定の条件において、誰かにとって最も重要な存在になることは十分に可能です。あちらこちら、目の前にあるのに、気づいていなければ、そうなることはできない。

このようなことをお伝えしています。

何かこれから、新しいサービスを提供しよう!と思っている方の参考に少しでもなれば幸いです。