News ニュース
京都でのライブ花生け~フラワーパフォーマンス~
お客様の前でお花を活けていく実演パフォーマンスをしました。
お花のライブパフォーマンス【めぐる】in 同時代ギャラリー
めぐるとは、季節がめぐる様子や、生命がめぐる様子、自然がめぐる様子を【移ろい】と【循環】を通して表現しています。
まずは横軸として、色合いで春夏秋冬を表現しています。
また、縦軸としては、花の背景に【落水紙】という和紙を使用しておりまして、まさに雨が降っている様子を表現し、大地からその水を吸い上げて苔や蕾からなる草木が繁り、花々が咲き誇り、写真では見えていませんが、天井に雲を模した和紙を吊ることで、大気に水蒸気として水が還り、また雨として降り注いていく。その循環はお花という生命を通して見えない【水】によって感じられる設えとしています。
静寂と緊張感の中でどんどん出来上がっていく様を愉しんでもらいました。
アジサイ、スノーボール、オオデマリ、バラ、ダリア、トルコギキョウ、ライラック、ダリア、レースフラワー、シンピジューム、デルフィニューム、アルストロメリア、スカビオサ、アリウム、レナンセラ、クレマチス、クリスマスローズ、向日葵、利休草、雲竜柳、ダウダンツツジ、桜の枝、砂苔、黒苔、筍と、数えきれないお花たちをふんだんに使用して制作しました。
一つ一つの配置に意味を持たせ、そこに込められた意味を解釈していくこともアートの楽しさだと思います。
もちろん、パフォーマンス後に解説をさせていただくのですが、この百花繚乱さをただの華やかさだけではなく、どことなく【日本の美】や【儚さ】をも見出してもらえますと嬉しいです。
最後に長文となりますが、本作品の説明文を書きにご紹介させていただきます。
——————————
~めぐる~
万物は絶えず変遷流転し、一つひとつは同じ形を見出さず、自然の法則に沿って姿かたちを変えながら、めぐり続けています。
水は絶えず上から下に降り、水滴が合流し水たまりとなり、土に染み込み窪みに湧き出れば川を成し、崖から零れ(こぼれ)落ちれば滝となり岩を穿ち、穴を作る。それぞれの細い川は合流すると大河となり、あらゆるものを生み出す母なる海の一部となる。太陽の光に当てられると空気中へ霧散し、目には見えるが触りえない形を伴て大地へと降り注ぎ、上から水滴となって下に降る。常に形を変えながら延々とめぐり続ける。
水が様々な変遷の中で形がめぐっているように、花や植物たちも同様に常に姿や形を変えながら変遷し続けています。種から始まり、新芽を出したかと思うと、大地からも空からも恵みを受け取りながら、重力に逆らって天へ向かって進みゆき、ちょうどよい頃合いになれば、蕾をつけ、花を咲かせ、様々な生き物たちを思い通りにしながらも、自ら花を枯らし、体中の養分をもってして果実を実らせ、種として大地へ落とす。そして、また大地から芽吹きを迎える。まさにこれは自然の法則であり、万物がめぐり合いながら進むさまであります。
人はその姿に美しさを感じ、その姿に自らの一生を重ね、自分の心と相対する。同じく自然界の中で万物の法則の中で生きる仲間として、変遷流転の中で生を全うする仲間として、感情を同一なものとし、自分の中に感情が浮かび上がります。
今回、自然界の中での一年の変遷をぼんやりとシンボルとして表現し、その周囲を歩きめぐり、自分自身と自然との会話を通じて、心の変遷を感じてもらいます。ただ、中心のめぐるの中に生を感じながら、自分と向き合う。
その中でそのシンボルは1年をめぐるだけではなく、めぐっていく変遷の中で、その変遷が螺旋のようになっていて、その螺旋は同一の所を逡巡しているのではなく、天へと向かって昇華している様を浮き出し表現しようと試みています。
土台の箇所は一年の時間軸を四季と共に表現し、上の活け込みの部分では螺旋状の止揚を表現する。うねりをもち、螺旋を描き、天へと昇っていく。すると、またいつの間にか地に戻り、螺旋の輪の中に加わっていく。横軸の円と縦軸の円を見えないものの力を借りて、変遷流転する世界観と自己とのめぐり逢いを現そうと試みました。
——————————
※落水紙は越前和紙の長田製紙所様の和紙を使用させていただきました。
お花との相性もばっちりで、本当にいい趣感を感じられました。ありがとうございました!
装花、装飾、空間装飾、献花、パフォーマンスなどお問い合わせお待ちしています。
お寺や神社での献花、装花活動や、イベントでのライブパフォーマンスから
装飾、店舗や施設における装花、装飾、パーティーや結婚式の装花なども
承りいたしておりますので、何か企画をお持ちの方はご相談くださいませ。
将来は海外で日本の美についてお花の表現をしていきたいと思っていますので、
そのようなご相談もお待ちしています!
YouTube https://www.youtube.com/c/MORIYAHANA
Instagram https://www.instagram.com/moriyahana/
MORIYA ホームページ (https://mori8.com/)
MORIYA オンラインショップ (http://moriya.shop-pro.jp/)
電話番号 (06-6338-3998)