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なぜお花はそこまで人の心を動かすのか
お花の仕事をはじめた時、お花の力について、自分ではわかっていたつもりになっていました。
言葉では「お花の力でみなさんに笑顔を届けたい。」
そのようなことを恥ずかしげもなく言っていたのを覚えていますが、その時の気持ちだけでは、今に続くまで花に携わっていなかったかもしれません。
どの仕事をしていても、もちろん花屋でも。
実際に仕事を始めてから、自分たちの仕事のやりがいや、どれだけ人の役に立つのかというコトを気づくことになります。
僕も同じようにお客様から、お花の力を教えてもらうことになったのです。
(この記事はNOTEより抜粋しております)
お花の力
花屋を始めて1年が経とうとしていた頃、初めての母の日で、大学生の男性お客様がお母さんのためにお花を購入されました。
初めてのお花のプレゼント。何の気なしに買ってみたということでしたが・・・
その後、お客様から言われたことを聞いて、僕たちの仕事の重要性に気づかされることになります。
「実は母とは長いこと疎遠で、特に話をすることもなかったのですが、母の日にお花を渡したら…。お互い言葉にならずにただ泣きあったんです。言いたいことが言えるようになって、関係性が良くなったように思います。」
これがお花の力か!!衝撃を受けました。
今まで言えなかったことが言える。相手が大切だということを、改めて伝えることは中々難しいことです。
それをお花が後押ししてくれたんだと思うと、お花に携わったことに対して誇らしくも思えました。
実はお花自体の力よりも、人と人とのコミュニケーション、相手を思いやる気持ちがあるからこそ、成り立つということも前提にはありますが、自分が持っている動かない常識を溶かす重要な役割をお花が担っているということに気づけたことは、非常に大きな気づきでした。
急に1本1本のお花が愛おしくなり、今まで気づけなかった美しさにも気づくようになりました。
ちょっとした気持ちの変化で、世の中が違うように見える。
そのような経験を幾度となくしていく内に、お花の力であらゆるコミュニケーションをポジティブなものに変えていきたい。このように思うようになりました。
まだまだ、まだまだ足りていない所はありますが、もっと知っていこうと思います。
MORIYA 代表 森 俊哉 : NOTE(https://note.com/morihanaya)