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魔法のすのこのチカラ
私はお花を扱う仕事をしていて、年間10000件以上のフラワーギフトを全国にお届けしています。
地域のお客様に自社とモールECサイトから受注していますが、広告費は一切使用せずに販売していることもあって、お花屋さん向けは問わず、オンラインショップのセミナーをすることがあります。
そこで必ずお伝えする【魔法のすのこのチカラ】についてお話ししたいと思います。
(NOTEより抜粋した記事になります)
さすがに魔法と言ったって
すのこだけのチカラだけでは、そううまくいくわけはありません。
様々な要因が重なった結果、お客様の満足度を最大限向上させて結果、悪い評価がほぼ無い状態を実現することで、絶対的な安心感を表現することによって、コンバージョンを最大限に上げていくこと。
これが根本にあって、それを支える様々な考え方の一つにこの魔法のすのこがあります。
極めて地味で、効果的な魔法を是非試してみてください。
ホームセンターで1つ800円までで変える、何の変哲もないすのこを使用します。
どう使うのか。
1,お届け後は、ご自宅や会社の中にボックスが置かれます。
2、基本は土足厳禁な場所が多いので、店内でも地面に置かないために、必ずすのこを敷いて、その上にボックスを置くようにしています。
3、新しくお店で働くスタッフには、(1)(2)を口酸っぱく伝えます。
やることは以上3点だけ。
これの何が魔法なのか。
私は魔法だと思っていますが、魔法だとも思わない方もいるでしょう。
ここで重要なことは意識と姿勢の問題です。
日々の仕事の中で、ギフトボックスをすのこの上に置くだけで、何が変わるのでしょうか?
①せっかくギフトボックスをすのこの上に保管するのだから、宅配業者の人がギフトボックスを地面に置いたり、粗雑な扱いをしたりするのは嫌になります。
できるだけ丁寧に扱って欲しいし、ギフトのお花だということをわかってもらいたいから、その都度、スタッフの誰もが宅配業者の方に伝えるようになります。
宅配業者のその後を変えることはできないかもしれませんが、変えることができるかもしれません。
宅配業者の方がすのこを踏もうとした時に、「あっ!踏まないでください」と、咄嗟に言葉が出た時には、意識統一の仕上がりは完璧です。
②せっかくギフトボックスをすのこの上に保管するのだから、お花をボックスに梱包する時も、できるだけきれいな仕上がりを目指すようになります。
オペレーションの中の1つを丁寧にすると決めただけで、他の仕事も丁寧さを目指すようになるのです。もちろん、モノも大切に扱うようになっていきます。
③せっかくギフトボックスをすのこの上に保管するのだから、その中に梱包してお届けする、お花自体もできるだけ綺麗で素敵なものが良い。
そう思えるようになります。お花の扱いや、デザインにもこだわる気持ちが育ちます。
だって、お客様の顔が常に頭に浮かぶのだから。
④何故、ギフトボックスをすのこの上に保管するのだろうと考えるようになると、お客様のご自宅の中をビジュアルで想像するようになります。
どうやって、どんな所に飾ってくれるのかな。想像が膨らむようになります。
ボックスをどこで開けるの?リビングの床だろうか?それとも寝室だろうか…。
もう皆様おわかりだと思いますが、すのこじゃなくてもいいんです。
日々の仕事の流れの中に、何らかの魔法を組み込むようにするだけで、意識や姿勢が段々と変わります。
私たちのお店では、そのような魔法をいくつも組み込むことで、あらゆるミスをできる限り0にし、全てのお客様に喜んでもらうという、当たり前だけれども、完璧にずーっとやり続けるには非常にハードルが高い難題に取り組むことによって、お客様満足度を最大化させています。
最後に、逆から考えてみましょう。
丁寧に仕事をしてね!
お客様の自宅を想像してみてね!
ミスはできる限り減らそうね!
ここはこうしてね!
何回も同じことを言ってるでしょ・・・なんて言っちゃったりして。
勉強しなさい!と言ってることと同じです。
私たちは自分で決めたこと、自分が実際に行っていることをポジティブに考えるようになります。
だから、自分たちの日常に、魔法をかけることで何故?を積み重ねる小さなきっかけを積み上げていくことが重要なのです。
何でそれをするの?の問いに対して、誰しもが納得できるような工夫を考えて、その目的を伝えると共に、実際に業務内容に追加し続けること。
果てしない道のりですが、一足飛びにゴールにたどり着くなんて思っちゃいけません。
一つひとつ確実に積み上げていくと、いつの間にかゴールが見える高さに近づいていく。そういうものですよね。
えっ!?そんなことは無いですって?
じゃあ、是非、今度河原に行って、石を山のように積み上げてみてください。
積み上げた分は、高くなるということがわかりますから。
MORIYA 代表 森 俊哉 : NOTE(https://note.com/morihanaya)